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本『火のないところに煙は/芦沢央』ネタバレなし感想。これって実話?ミステリー好きがハマるホラー小説

小説

芦沢央さんの「火のないところに煙は」を読みました。

あずさ
あずさ

初 芦沢央(あしざわよう)さんだったけど、おもしろかったー!

芦沢央さんといえばミステリーだけど、これホラー小説だよね?

あずさ
あずさ

そう、ミステリー要素もあるリアルホラーという感じだったよ。

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ネタバレなし感想

5つの短編からなるホラー小説。ぶつ切りの短編集はあまり好きではないのだけれど、この本はひとつの話が終わるごとに流れるように次の話へと繋がっていく。

まるで1冊の長編小説を読んでいるようでとても読みやすく面白かった。

「これって実話?」と思わず読書を中断し、スマホの検索窓に『火のないところに煙は 実話』と入力してしまう。

作者である芦沢央さんが一人称となって書かれたこの物語は、取材を元に書かれたルポルタージュのようであり、そこに綴られた怪異が実話のようにリアルで寒くなる。

ゾクゾクする恐怖に1話から引きこまれ、あまりの面白さに一気読みだったのだけれど、読後にAmazonのレビューを見て辛口の評価が多いことに驚いた。

「ホラーにしては怖くない」というのがおおよその声で、ホラー小説好きの読者には物足りない内容なのかな、と思ったりした。

普段はミステリー小説を好んで読む私は「十分に怖かったけどなぁ」と、”怖かった”ところを思い返してみる。

いわゆる ”お化け” といわれる死霊やその気配を感じる描写、御札や祈祷や除霊などという禍禍しい (まがまがしい)展開は緊張感が漂った。テレビの心霊番組で受けるような好奇心と恐怖。

だがよくよく振り返ってみると、私が没入したのはこの物語に登場する、生身の人間がもつ偏った思念とその異常さだったのではないかと思い至る。人間のもつ執着や妬みといったものに、科学では解明できない何かが付け入ったときの抗えない怨念の力にぞくっと寒くなる

この作品はホラーであり、ミステリーなのだ。叙述トリックのように文章に織り込まれた伏線が、最終章で一気に回収されていく場面で思わず「えっ」と声が漏れる。怖い。怖いが面白い。

本格的ホラーは苦手だけどミステリーは好き、という方にも楽しめる1冊だ。

あずさ
あずさ

結局、生きてる人間の怨念が一番怖いのかも、と気づかされる作品でした。

火のないところに煙は

火のないところに煙は

央, 芦沢
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主要な登場人物

あらすじ

文庫本とあとがき

2020年3月現在、文庫化はされていないようです。

映画・ドラマなど映像化

2020年3月現在、映像化はされていませんが、版元の新潮社チャンネルにて紹介Youtube動画があります。なんか…怖いです。

この作品、1話完結型の連続ドラマで映像化されたら面白そうだなぁと思いました。見たいですね。

コメント

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